パーマカルチャー

コミュニティと生きた建築

【ニシイケバレイサーキュラーツアーレビュー】

3月15日に「サーキュラーツアーニシイケバレイ」を開催しました。
このツアーでは、参加者が建築・ランドスケープ・コミュニティといった異なる視点から、ニシイケバレイという場所の価値を読み解いていきました。

サーキュラーツアーは、ニシイケバレイの「記憶と未来をひらく」プロジェクトから派生した企画で、初回はSu-ha阿佐ヶ谷の見学からスタートしました。

ツアーの中では、いくつかの視点からニシイケバレイという場所の価値について意見が共有されました。

建築の視点

建築の視点からは、新旧の建物や場所の価値が同時に引き出されていることが印象的だという声がありました。

新しい建物は、建てられた当初は話題になりますが、時間とともにその価値が薄れていくことも少なくありません。しかし、ここでは建物が単なる「新しい建築」として存在するのではなく、人々の習慣や行動の中で使われ続けることで「生きた建築」として機能しているという見方が共有されました。

ランドスケープの視点

ランドスケープの視点からは、大通りから一本入った立地で人通りが限定されているからこそ、遊びのある空間が成立しているという前提があります。

また、異なる高さの建物が集まり、屋上にも上がることができるなど、多様な視点を持てることがこの場所の魅力だという意見もありました。都市に暮らしていると、見る風景は地上かビルの上かなど、ある程度固定化されがちです。しかしここでは、駐輪場の上や二階建ての建物の屋根に上ることができたり、庭の木が屋根の高さまで育っていたりと、視点が多層的に広がっています。

こうした立体的な風景が重なり合うことで、「都市の面白さ」が引き出されている場所だという指摘もありました。

コミュニティの視点

コミュニティの視点では、「地縁と孤立の間に第三者がいる構造」が価値として挙げられました。

ここではコミュニティマネージャーという、ある程度自由度のある役割があり、その余白の中で子どもたちが3rrrdに遊びに来ることがあり、スタッフとの「緩い第三者」との関係が生まれています。

この関係性は、子どもたちにとって安全に遊べる場所であり、記憶に残る場所になるという意味を持ちます。同時に、遊びが行き過ぎてしまうことへの自然な抑制にもなります。

Su-ha阿佐ヶ谷でも、かつて子どもたちが訪れる余白のある場所でしたが、難しさがあったということでした。そうした背景を考えると、このような文化が保たれている場所は、今の時代ではとても得難いものだという話にもなりました。

建築、ランドスケープ、コミュニティが統合された場所だからこそ、子どもたちにとっても豊かな時間を過ごした記憶が残る場所になるのではないか。
そして、その記憶こそが、文化が持続していくための種になるのではないかと改めて感じました。


【Hossii】

今回のサーキュラーツアーの時間帯には、同じ会場でリペアカフェの上映会も開催されていました。

その場で、友人の内野さんが開発している「Hossii」が、映画の感想や参加者同士のコミュニケーションを可視化する役割を担っていました。今回はその導入ガイドを行いました。

映画上映会では、遠方から一人で参加される方も多くいますが、参加者同士が自己紹介をしたり、それぞれが何を感じたのかを共有する機会はあまり多くありません。

そのような場で、スマートフォンから気軽にコメントを残せる仕組みがあることで、他の人の視点を通して体験の価値が立体的に見えてきます。また、参加者がどこから来ているのかといった情報も可視化されます。

今回の上映会は同じ日に複数回行われていたため、自分が参加していない回の感想も後から見ることができるようになっていました。

さらに、このイベントに参加できなかった主催メンバーにとっても、どのような場になっていたのかを共有するための記録として機能します。

Hossiiに興味を持たれた方がいれば、開発者につなぐこともできますので、ぜひお気軽にお声がけください。

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