静岡県沼津、循環ワークスの屋上緑化をSDGsの教育旅行プログラムとして協働
天ぷらカーやオフグリッド電力などの自給や古材や食器などのリユース、またDIYや野菜栽培のワークショップを行うことで、スキルや人の繋がりを生み出している循環ワークスさん。環境に寄り添い「もの」や「人」を循環させてよりよい生活の仕組みを考える循環工場であるこの場所をパーマカルチャーの文脈でデザインを考え、協働しました。
コンセプトにあうように、廃材や人とのつながりでもらえるもののみを使ことになりました。まずは循環ワークスにあったアルミの廃材をそこに敷き、その上に瓦を割った瓦チップを敷きます。家を解体するときに出る瓦ですが、割ってチップ状になったものを今回、砂利のようにして使ってみました。表面のウッドチップも商品として売っているものではなく、捨てられるものをSeed Cafeのご縁で手に入れることができました。
パレット、ボックス状の外周の材も、廃材で捨てられたものをアップサイクルする形で活かしており、またこれを作る過程もできるだけ電力を使わずに、教育旅行としてSDGsの事を学びに循環ワークスにきた、中学生の学生のみなさんたちと共に、持続可能な社会や、パーマカルチャーの考え方を中心に対話しながら、作業して組み立ててゆきました。
今回はコミュティというテーマで訪れ「人と人の循環に興味があった」「自分が捨てられると思っていたものでもまだそれが活かされるのだと知った」など、いわゆる環境問題という視点よりも、より広い視野を持って、今の世の中や、今回訪れた循環ワークスの事を捉えてくれたのだと感じました。
最後に振り返りをしたときに「屋上緑化の取り組みでも、重いものをここまで運んだりする必要があることや、土やチップなどを層にする体験を実際にできてよかった」という事を伝えていただきました。
持続可能な世界や、SDGsなど盛んに言われ、学校の勉強としてもそれがテーマとなってきますが、自分たちで実際に手を動かしてみること、いいことを知識として知るだけではなく、地味な面や面倒くさいことも含めて経験しながら、ポジティブなアクションを実際に行ってみる機会となったようで、よかったです。