デザインの戦略、ハビットの原則、キーエレメントの原則ーパーマカルチャーのプリンシプル
パーマカルチャーのデザインをする前のプロセス、エシックス、コンテキスト、ハビット、エレメントについて自分の中でだんだんと整理ができてきて、コンセプトが作られてきたら、自分自身の想像力の外に出るために、戦略と原則が必要になります。
また、このデザインというのも、自分自身のハビット、日々の生活習慣や考え方の変化のデザインも含みます。コンポストシステムを作ると、コンポストを使うように自分自身の時間を見直し、台所のごみの分別の仕方も変化してゆきます。
そのため「デザインの戦略」と「ハビットの原則」はセットで必要となってきます。また、水、生態系、エネルギーのエレメントは、人間の生活に欠かせないもので、全体のデザイン戦略とは別に、これらの「キーエレメント」について深く理解することも必要になってきます。
〇デザインの戦略
自然や人間の行動、地形、構造などのパターンから詳細なデザインを
小さく、ゆっくりな解決策を選ぶこと
分離されているシステムよりも、統合されているシステムをつくること
無駄やごみの出ないシステムをデザインすること
変化が起こる前提でデザインすること
小さいスペースの中で、集約した機能とシステムをつくること
マルチファンクション、一つの物に、複数の機能を持たせること
〇ハビットの原則
要素を観察して、関連付けること
変化することには創造的に対応すること
生産性のない場所、使い道のないところの価値を見出すこと
問題こそが解決であると考えること
再生可能な資源、生態系の生産性には制限があるのを受け入れること
変化する中で発生する生態系からのフィードバックを理解し、受け入れること
最小の変化や少ない介入によって、最大の効果を作ること
〇キーエレメントの原則
私たちが暮らすことによって、その土地が再生し、生物や大地が豊かになること
自然と対立するのではなく、共に働くこと
多様性に価値を見出し、多様性の力を使うこと
エネルギーを捕まえて、蓄えること
雨水や地下水を有効に活用できること
私たちの暮らしのニーズを満たせるものを収穫すること
消費してしまうものではなく、再生可能な資源、生態系サービスを使うこと