樹海と溶岩と有機体の生命・富士山第六感ツアー
富士山は、噴火を繰り返す中で、再生してきた野生が生きる場所です。人間が手を入れる以前の自然が焼き尽くされ、その存在は溶岩の形に転形され無機物の骨格となり、溶岩の上から再生した有機体は、その形を土壌や次の生命にバトンを託す形で、その生命の形を変えながら、今の目の前の自然環境を形作っています。人間の計画や意図の外にある自然に力を見出し、富士山は修験の場として、天地の境や御体内などの豊富なイメージを名付けられ、人々が訪れていた場所でした。
今の私たちの暮らしは、合理性と計画性の下で動いており、わずか100年前までの人々のように身体を日々使い、狩猟や農業、感覚に頼る手工業や、戦乱の日々で暮らす人々とは違い、感覚や第六感よりも、視覚優位の世界と論理的な思考や計画に基づいて暮らしています。また、目に見えないものの存在が、暮らしの奥深くまで入り込んでいる世界の精神を受け継いではいません。現代の暮らしは自然の中で生きていかざるを得ない人々よりも、私たちの暮らしの質をはるかに等しく向上させた一方で、かつて石工が行っていたように、石の声を聴きながら石積みをつくることや、非業の死を遂げた人々の魂や滅びていった勢力の祟りが存在し、敗者も神として祭ること、また人だけではなく、絹を取るため利用され死んでゆく蚕のような存在に対しても、共感する精神と倫理は、合理性のもと失われていったようにも思います。
目に見えないものを信じることや、感覚を研ぎ澄ませて生きていた時代には、その時代における生活の場の中での実用性があったはずです。実用性や価値が目まぐるしく変わる一方で、私たちの身体は、はるか太古の生活様式に合わせて作られており、鳥の声を聴き分けることや、変化する森林のにおいを感じ取ること、雄大な風景や澄み渡った高地の冷気を感じ取る形で感覚をひらいてゆくことが、いまだにできます。自分自身の感覚と身体を信じる力を引き出すという点に、今の時代の私たちにとっても、富士山は価値のある精神の旅の場であると思うのです。
詳細情報
開催 期間 |
10月5日・6日 |
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開催 場所 |
山梨県河口湖駅集合 |
集合 場所 |
富士山駅 お車、電車どちらでも可能。富士山駅に集合。 |
対象 | N様貸し切り。12名程度 貸し切りの日以外にご希望があれば、リクエストフォームにて受け付けます。 |
宿泊 有無 |
樹海そばのロッジに各自申し込み |
持ち物 |
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注意事項
少雨では決行、荒天中止になります。雨天の場合は、プログラムの内容は変更します。
10月5日
12:00 | 集合・チェックイン@富士山駅 |
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13:00 | スバルライン内富士山3合目到着。 |
16:00 | 富士山5合目奥庭、お中道散策 |
17:30 | トワイライトツアー |
18:30 | 終了 |
10月6日
05:30 | 起床 |
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06:00 | 早朝樹海ツアー/森で朝食/洞窟探検 |
09:30 | ツアー終了 |
10:30 | 湖にてチル/溶岩の終わり |
13:30 | 昼食 |
14:30 | 湖にて振り返り |
16:00 | 富士山解散 |
金額
大人 (大学生生以上) | ¥15,000(税込) |
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レインウエア(上のみ)・ヘルメット・ヘッドライトのレンタルは無料、登山靴レンタル希望であれば、手配することも可能です。
お支払い方法
現金 | 開催日当日に現金でお支払いをお願いします。 |
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