体験記

樹海と溶岩と有機体の生命富士山第六感ツアー開催

サンタの格好で世界を賑やかしている友人が、フィジーに移住する前々日に、5年ぶりに富士山の樹海にまた来たいという強い想いを持ってくれて、志を同じくする友人のガイドと、全身全霊のプログラムを2日間かけて開催しました。

このツアーの僕の願いは、自分の感覚や情感、直感を自然の中で感じ、信じられるようになる事によって、自分自身を信じられることを、取り戻してほしいという事で。

すぐ先の未来も不透明で、自分自身の人生の価値や意味も不安定な時代、誰かの言動や言説、正しいことを信じたくなる誘惑の多い時代にこそ、自分の感覚や直感を信じるのは、とても難しいことだと感じていたからこそ、自然を通して、自分の感覚や想いと繋がる時間を、作りました。

まずは、溶岩流の終点、本栖湖の湖畔により、雨の降る中、3合目の静寂の森にたちより、噴火口の場所でもある、天地の狭間、富士山5合目の薄明の世界とトワイライトの時間を過ごし、地元の食材の魅力を引き出した料理を七草で食べ、樹海のすぐそばにある、素敵なロッヂ、スタックポイントへ。

5年前にも、移住ドラフト会議の際に少しだけ話しただけで、13人フィジー、モンゴル植林仲間を集めてくれて樹海に来たメンバーも、何人かおり、5年ぶりのお互いの人生のことや、その時のことなどに話が咲く夜を、すごしました。

朝、オーナー夫妻との会話が盛り上がり、開戦したその日のイスラエルの現地の話しからアイスランド、天体学者のハーバードの人たちがインバウンドの人たちの交差点になっている魅力ある宿で、車だけでなく、我々もなかなか出発できずにスタックする、その名の通りの魅力的な場を後にし、樹海へ。

友人の樹海に熱いガイドは、いつも最後に森に感謝をしている所作が人格の強い魅力となっており、人間の存在は自然と別々の存在ではなく、自然に生かしてもらっている、また私たちが自然に入る事で、壊してしまっている部分が少なからずあると実感し、それを伝えています。

UNITEDの自然観としても、私たち個人や、社会は、自然に含まれているもので、繋がれてしまっている存在なんだということを、感覚として持てると、世界の見え方は変わってくるのだという事を伝えてたくて、この5年活動してきました。

https://permaculture-natureguide.com/archives/blog/358

また、振り返りの中で何度も出てきた、Giftという言葉は、ホームページの扉絵の名前でもあり、生命が連綿と続く中で、多くの生と死があり、それが森の中で100年続いて初めて1センチだけの土ができて、私たちの日々の食べ物、それらは全て土からできていること。 そして、それが一度失われてしまうと、樹海の中のようにたった3センチ程度の土ができるのに、1000年かかってしまう事それを僕はいつもきてくれた人たちに伝えていました。

そこまでは、僕一人でいつも構築している世界観ですが、そういった世界に対して、森に感謝し、人に感謝するという場に深めてくれたのは、来てくれたガイドの友人と、主催してくれた友人のおかげでした。

振り返っての僕自身の成長としては、自分の冒険を進めることが、今年のテーマだったのですが、一人で歩むのではなく、友人と共に見える世界があってこそ、前に進めるのだと強く感じた2日間でした。

この場に集ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。